白山市は、安全・安心な学校施設の環境整備に向け、鶴来中学校と鳥越中学校の大規模改造事業を計画している。20年度から22年度までの3カ年で校舎や体育館などの工事を進める方針だ。先に市が策定した中期実施計画(20〜24年度)に盛り込んだ。
両中学校とも校舎棟は築後約40年が経過し、老朽化が進んでいることから設備も含めた大規模改造を行い、生徒が勉強しやすい環境を整える。
鶴来本町4丁目地内にある鶴来中学校では、来年度から校舎(RC造4階建て延べ6294平方メートル)を先行して改修する。このほか、屋内運動場(同3階建て延べ2689平方メートル)の大規模改造や厨房改修、煙突改修、プール改修を計画している。実施設計は大屋設計(金沢市)が担当。
一方、釜清水町地内の鳥越中学校の全体計画は、校舎(RC造3階建て延べ3998平方メートル)、屋内運動場(同2階建て延べ1703平方メートル)、武道館(SRC造2階建て延べ574平方メートル)の大規模改造、厨房改修、煙突改修、グラウンド改修など。来年度は体育館の大規模改造に着手する予定だ。実施設計は山岸建築設計事務所(金沢市)が担当している。
実施計画によると、総事業費は鶴来中が14億9000万円(年度別の計画額は20年度に2億6600万円、21年度に6億2900万円、22年度に5億7100万円)、鳥越中が12億6800万円(同20年度に3億4400万円、21年度に5億300万円、22年度に3億9800万円)を設定している。