佐倉市資産管理経営室は「西志津ふれあいセンター外2施設ESCO事業」の最優秀提案者に、東芝エレベータ(東関東支社)を代表企業とするグループを選定した。公募型プロポーザルにより事業者を公募していたもので、同グループ1者が提案した。同グループの役割は、事業・設計を東芝エレベータ、建設を東照電気、金融をIBJL東芝リースが担う。
同事業は、ファシリティマネジメントの推進及び温室効果ガス排出量削減対策として、西志津ふれあいセンター、北志津保育園、佐倉南図書館の3施設にESCO事業を導入する。民間事業者から、民間資金とノウハウを活用した設計・施工、事業資金計画、運転管理指針及び維持管理等に関する一括提案を受けることを目的に事業者を公募した。
シェアード・セイビングス契約(民間資金活用型)により来年8月ごろに契約締結する。その後、設計に着手。設計・工事期間は試運転、調整を含め2021年3月31日までとし、同4月1日からESCOサービスを開始する。
ESCOサービス料の上限は年間5350万4000円、総額5億3504万円とした。施設ごとの内訳は西志津ふれあいセンター2757万9000円、北志津保育園890万1000円、佐倉南図書館1702万4000円(いずれも消費税込み)。
事業者は、省エネルギーを実現させる包括的エネルギーサービスを市に提供。市は事業者に対しESCOサービスに対する報酬を支払う。サービス料の支払いは、事業者の提案するESCO契約期間とし、最長で10年。省エネルギー率は3施設合計で10%以上とした。
同グループの提案概要は、エネルギー削減率が西志津ふれあいセンター27・3%、北志津保育園31・8%、佐倉南図書館42・8%。二酸化炭素削減率は西志津ふれあいセンター28・1%、北志津保育園32・7%、佐倉南図書館43・5%。光熱水費削減予定額は3施設合計で年661万8744円で、光熱水費削減保障額が年595万6869円。
ESCOサービス料は、補助金が得られた場合に年3872万8800円、補助金が得られなかった場合に年4730万8800円。契約期間は10年。
主な提案事項は▽熱源設備を高効率EHPチラーに更新▽照明をLED化(非常灯と既LED化設備を除く)▽変圧器をトップランナー機器に更新▽中央監視装置をBEMS装置に更新(西志津ふれあいセンター)▽太陽光発電設備の設置(北志津保育園)▽トイレ等に節水栓を設置(北志津保育園、佐倉南図書館)▽二方弁導入による変風量制御実施(佐倉南図書館)。