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北陸工業新聞社
2019/12/26

【富山】黒部市/市民交流C基本設計/ひと・もの・情報集まる交流空間 

 黒部市は、「(仮称)くろべ市民交流センター」の基本設計(担当・佐藤総合計画)をまとめ、このほど市ホームページで公表した。図書館を核に市民会館や公民館での市民活動、生涯学習のほか、子育て支援センターなど多機能融合施設として23年春のオープンを目指す。
 コンセプトは「「ひと」「居場所」「コンテンツ」の親密な関係」で、フロアの中央に施設のメイン動線(階段)と合わせた、ひと・もの・情報が集まる交流空間とし、近隣に配慮し、施設環境の調整、黒部らしさなど多機能な外装「エコスキン」とする。
 施設概要は、建設規模がRC造4階建て延べ6523平方メートル(建築面積1930平方メートル)で、駐車台数は70台、駐輪台数は60台を確保する。配置計画の基本的な考え方は(1)住宅に囲まれた敷地の特殊条件を考慮した「安全性」(2)近隣住宅の居住性を担保する「近隣配慮」(3)交流センターの利用者・管理者が使いやすい「利便性」(4)新くろべ市民センターの「にぎわい」―。平面計画では、にぎやかな交流空間「コモンスペース」を中央に配置し、周辺に必要諸室を配慮したわかりやすいゾーニングとする。メイン縦動線(階段・エレベーター)をコモンスペースに組み込み、中央から放射状に広がる動線とし、1階のにぎわいを創出しつつ、4階図書館の静寂性を担保するように、上に行くにつれ静かさが必要な機能を配置する。
 1階「にぎわい」のフロアは、ラウンジや上階に関心を持ってもらえる展示機能など、2階「学びあい」のフロアは会議室や音楽スタジオ、調理スタジオがある。3階「ふれあい」のフロアが児童図書や子育て支援を基本とし、4階「深めあい」のフロアは図書機能を中心に「知」を深め合うと場する。外装「エコスキン」は、黒部ならではの産業を活かした地産地消のファザードで、アルミ建材を窓の外側に大小のアルミパイプを二重に配置し、プライバシーの配慮や採光・熱への対策とする。

hokuriku