新潟県市長会の久住時男(見附市長)会長らは24日、県庁に花角英世知事を訪ね、土木費予算の増額や大規模自然災害に対する防災対策など重点12項目および一般5項目に及ぶ20年度の県施策および予算に関する要望を行った。
この日は久住会長のほか、副会長の田中清善阿賀野市長、大塚昇一小千谷市長、高橋邦芳村上市長、櫻井雅浩柏崎市長が出席した。はじめに、久住会長は「県とスクラムを組み、住民の安全安心な生活のため、現場の声を施策や予算編成に入れていただきたい」と強く求めた。これに対し、花角知事は厳しい財政状況を踏まえ「しっかり要望を受け止め、何らかの工夫で予算に反映していきたい」と応えた。
主な要望では、行財政改革の投資的経費および県単独事業の見直しに関し、短期的なコストだけを重視した一律の削減で市町村の予算に影響を及ぼさないことや、大規模自然災害に対する防災対策(治水対策、砂防事業の推進、防災対策への財政支援)、県央基幹病院の早期開院、土木費予算の増額、都市基盤施策の充実強化(中心市街地活性化の推進、県管理道路の整備促進と維持管理、除排雪作業費の財政支援、空き家対策、海岸整備)、拠点性の向上と交通網の強化(地域高規格道路等、新潟空港へのアクセス充実、港湾の利用促進)、地域経済・観光産業の振興(企業誘致施策の充実等)など。