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日刊建設工業新聞
2019/12/25

【鳥取】20年度予算案閣議決定/“志戸坂峠防災を国要望へ

 政府の20年度予算案が閣議決定されたのを受け、平井伸治知事は24日、幹部会を招集し「県内各領域に影響が予想される。政府案をよく読み解きながら的確な対応を」と予算分析を指示した。また、道路予算は前年比13%の伸びとなり「志戸坂峠防災などに光明をもたらすべく、カ所付けを国に働き掛ける必要がある」と指摘した。
 政府予算案の公共事業費は6兆8571億円(前年比528億円減)。河道掘削や無電柱化、インフラの老朽化対策などは個別補助制度を創設し、防災・減災、国土強靭化への重点化を推進する。
 県内公共事業の主軸となる交付金は、「社会資本整備」「防災・安全」ともに減額され、一部は新設の個別補助事業に振り替えられる。県土整備部の草野愼一部長は「個別補助の予算を取らないとトータルで減る可能性がある」と懸念。一方、高速道路のミッシングリンク整備は前年比56%増で「志戸坂峠防災や北条道路、岩美道路などの重点配分を働き掛けていく」と、年度末のカ所付けに向けて意欲を語った。
 また、県単独事業で実施する個別河川などの浚渫に起債が充てられる新設の「緊急浚渫推進事業」(900億円)に期待。最終年度を迎える「3カ年緊急対策」以外の河川やダム、砂防の浚渫を推進する考えを示した。

日刊建設工業新聞