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日刊建設工業新聞
2019/12/24

 【鳥取】岩美道路の事業継続は妥当/江府道路と合わせ/年明けに知事答申

 県公共事業評価委員会(会長・猪迫耕二鳥大農学部副学部長)は20日、再評価の国道178号道路改築事業(岩美道路)の継続を妥当とする方針を固めた。年明けに平井伸治知事に対し答申する。
 岩美道路では最新の将来交通量予測が示され、整備されることによって国道178号や国道9号から転換する交通量が増加。総費用375・9億円は前回評価時17年度よりも膨らむものの、道路基本3便益(走行時間短縮、走行経費減少、交通事故減少)も増えることが見込まれ、費用対効果(B/C)は1・32となった。
 また、3便益以外の県独自マニュアル(定性的評価)でもA評価となり、県道路建設課は「事業を行う価値がある」と説明した。
 評価委は「前回評価のB/C1・40から低下しているが、定性的評価も最大級の評価であり継続は妥当」と判断。事業費の増加も「想定できなかった状況が生まれておりやむを得ない」(猪迫会長)と認めた。
 岩美道路は、すでに事業継続の妥当性が認められている国道181号江府道路と合わせ、来年1月上旬に答申案がまとめられ、同下旬から2月上旬に知事答申される。
 事業継続が妥当と答申される19年度の再評価事業は次の通り。
▼国道181号道路改築事業(江府道路)=事業着手05年度、完成予定27年度、全体事業費133億円。残事業費93億7900万円。進ちょく29・5%
▼国道178号道路改築事業(岩美道路)=事業着手08年度、完成予定23年度、全体事業費361億円。残事業費121億9100万円。進ちょく66・2%

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