北海道建設新聞社
2019/12/23
【北海道】旭川市が新庁舎建設費用の寄付を21年に募集
【旭川】旭川市は、新庁舎建設費用の寄付を2021年に募集することを想定している。寄付者に対しては、名前を刻んだ木材のプレートを新庁舎9階の展望スペース壁面などに掲げることを検討しており、将来的には目標金額を設定する考えだ。
18日の第4回定例市議会補正予算等審査特別委員会で、福居秀雄氏(自民党・市民会議)の質問に、田村司総務部次長が答えた。
実施に向けては、寄付者の名前を木材プレートに刻んで構内に飾ったJR旭川駅、駅舎の外壁れんがに名前を刻印したJR岩見沢駅の取り組みなどを参考にする。
募集時期の考え方に関し、田村次長は「内装工事の時期を考慮すると、できる限り早く取り組むのが望ましいが、一方で庁舎完成時期に募集時期を近づけることで、庁舎完成の機運をより高めていくことが考えられる」とし、現時点では21年を想定していると述べた。目標金額は1口当たりの単価設定などを十分検討した上で設定するとした。
福居氏は、新庁舎への市有林活用と旧北都中グラウンドを工事関係者の駐車場や大型車両の待機場として活用することについても質問。岡田光弘建築部次長は、主な市有林であるトドマツ、カラマツを見える場所に組み合わせ、2、3階の軒天と9階の展望ラウンジにカラマツ80㎥、カラマ議場の屋根を支える集成材の梁(はり)にトドマツ55㎥を使用する予定を伝えた。
松里秀一公共施設マネジメント課長は、市が旧北都中跡地を売却する方針を掲げているが、工事期間中は駐車場として使用し、引き続き売却方法を検討していくと述べた。