浜松市は、市発注の土木・建築工事について2020年度から週休2日(4週8休)制を本格的に導入する方針だ。設計金額2000万円以上で、対象期間(着手から完成まで)が1カ月(28日)以上、施工条件による工期の制約がない(適正な工期設定がされている)工事が対象。達成状況に応じて設計金額を補正する。
市は、週休2日の定義を対象期間に4週8休以上の現場閉所を行ったと認められる状態(降雨、降雪などによる予定外の閉所日も含む)とし、達成状況に応じて労務費などに補正係数を掛けて最終的な工事費を算出する。
発注方式は、発注者指定型もしくは受注者希望型。土木工事では主に発注者指定型、建築工事では受注者希望型を想定している。土木工事の発注者指定型では、4週8休の達成を前提にあらかじめ設計金額を補正して発注し、達成状況に応じて工事完了後に契約金額を減額変更する。建築工事の受注者希望型では、発注時に設計金額の補正はせず工事完了後に達成状況に応じて契約金額を増額変更する。
また、土木工事では土曜、日曜、祝日を閉所日とする「完全週休2日」を達成した場合、工事成績に加点評価する方針。
市は、17年度から週休2日制工事を試行し、18年度までに37件を実施。試行では工事成績への加点で評価していたが、受注者や建設業協会、専門工事業団体からの週休2日制導入に伴う人件費や現場維持費などの経費増加を懸念する意見を受け、設計金額を補正して導入する方針を固めた。
提供:建通新聞社
(2019/12/23)
建通新聞社 静岡支社