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建通新聞社(神奈川)
2019/12/23

【神奈川】横浜市 金沢消波BL区間と本牧の護岸復旧断面決定

 横浜市港湾局は9月の台風15号で護岸が被災した福浦・幸浦地区の消波ブロック設置済み区間約2・1`(金沢区)と、本牧地区約1・86`(中区)の復旧断面を決めた。福浦・幸浦地区の消波ブロック設置済み区間は消波ブロックの積み増しや既設パラペットの嵩上げなど、本牧地区は既設パラペットの嵩上げ・補強と防潮堤の設置などで越波や浸水を防ぐ。いずれも工期短縮と品質確保の面からプレキャスト製品の使用を視野に入れている。2019年度の最終補正予算や20年度当初予算などで経費を確保して工事を進め、20年の台風シーズン前までに嵩上げなどを概成させる方針だ。
 幸浦・福浦地区の消波ブロック済み区間約2・1`は、先行して直立消波ブロック断面での復旧を決め、12月19日成立の補正予算で一部経費35億円を確保した区間(約1・1`、消波ブロック未設置)の北側約1・7`と南側約0・4`に当たる。
 具体的には、護岸前面の3・2d型既設消波ブロックの上に4d型消波ブロックを積み増しするとともに、既設パラペットを2・1b嵩上げして標高6・4bにする。護岸背後に吸出し防災対策として目地板を設置したり、水たたきや排水施設、防潮堤を整備・設置したりもする。
 一方、本牧地区の約1・86`は、D突堤の先端から横浜港シンボルタワーや本牧海づり施設などを経て基部方面に至る外海側。こちらは既設パラペットを嵩上げ・補強するとともに、その上に胸壁も設けることで、構造体の標高を現在よりも1・9b高い6・6bにする。背後の水たたき改良や防潮堤設置も併せて行う。

提供:建通新聞社