磐田市は、向陽中学校(向笠竹之内1162ノ2)敷地内に近隣の小中学校を統合する「向陽学府一体校」整備案について、2020年度に基本構想策定と基本設計に着手する方針を示した。市議会11月定例会代表質問への答弁で言及した。建設予定地で遺跡調査を行うため、詳細設計以降のスケジュールは未定としている。
「向陽学府一体校」は、豊田地区で建設が進む「ながふじ学府一体校」に続く同市2例目の小中一体校整備計画となる。市は18年度から地域の代表者や保護者で構成する大藤・岩田・向笠各地区の「地域づくり協議会」と協議を重ね、市の整備案に大筋で合意を得た。20年度当初予算に一体校整備の基本構想策定費を盛り込む他、同年度内に基本設計を委託する意向でいる。納期は21年度中ごろを見込む。
先行する「ながふじ学府一体校」の事業期間は基本構想1年、基本・実施設計2年、建設工事2年、解体工事1年の6カ年。「向陽学府一体校」は遺跡調査の必要があるため、それ以上の期間が必要と見込んでいる。
現在想定する小中一体校の生徒・児童数は約600人(中学校200人、小学校400人)。18年度市議会9月定例会で示された整備案では、向陽学府に立地する向陽中と向笠小学校(向笠竹之内391ノ6)、大藤小学校(大久保282ノ1)、岩田小学校(匂坂中987)の小中4校の統合を想定する。
提供:建通新聞社
(2019/12/20)
建通新聞社 静岡支社