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建通新聞社(岡山)
2019/12/11

【岡山】中国地方整備局 国道2号の岡山市古新田〜倉敷市新田間 渋滞緩和や交通安全の確保などに向けた今後の整備方針や手法などを議論

 中国地方整備局は、直轄道路事業を効率的に進めるため、第1回「社会資本整備審議会道路分科会中国地方小委員会」(委員長・藤原章正広島大学大学院国際協力研究科教授)を開き、国道2号の岡山市古新田〜倉敷市新田間について、渋滞緩和や交通安全の確保などに向けた今後の整備方針や手法などを議論した。
 今委員会では、現道路の「平面拡幅」「部分立体」「連続立体」の3つの対策案が示された=図参照。まず平面拡幅では改良延長約10・2`区間を現況6車線から8車線に増やすことで交通容量を拡大する。建設費は約820億〜870億円を想定しており、現況に比べ8分の時間短縮を見込むが、用地買収や家屋移転の必要性が最も多くなる。次に部分立体では信号交差点が並ぶ区間を部分的に立体構造にすることで交通を円滑化する。改良延長は約5・7`。建設費は約800億〜850億円。現況に比べ11分の短縮。最後に連続立体では「地域内の交通」と「通過する交通」を分散するという考え方。現況の6車線から立体部4車線・側道2車線に変更する。改良延長は約9・2`で、建設費は約1410億〜1460億円と最も高い。現況に比べ15分の短縮を見込んでいる。
 対策案の決定に向け今後、沿線地域の住民や企業、団体などに対して約5万4400部のアンケートを実施する方針。それを基に次回の小委員会でさらに検討を進める。

「提供:建通新聞社」