淀川製鋼所(大阪市中央区)の河本善博上席執行役員は13日、杉本達治知事を表敬訪問し、テクノポート福井の福井事業所に工場を増設すると報告した。予定投資額は約76億円(建築関係約31億円、設備関係約45億円)。20年6月の着工を予定している。
計画によると福井事業所の遊休地に、S造平屋建て1万平方メートル程度の工場を2棟建設。1棟目は20年6月に着工し、21年10月に稼働。2棟目に関しては半年ほど遅れて着工とし、22年9月頃の稼働を見込む。施工者は内定しているという。
同社は溶融亜鉛めっき鋼板のメーカーとしてスタート。鋼板、建材、エクステリア、ロール、グレーチングを製造しており、家電製品や建物の外装材などに使用されるカラー鋼板では業界トップクラスのシェア。
現在は大阪工場で生産しているエクステリア商品の一部の生産を福井に移し、生産と物流体制の一新を図るもので、多品種少量生産などに対応するのが狙い。
福井事業所では現在、ヨドハウス、ダストピット(小型ステーション用)、ヨドホームサイディングを生産しており、今回、ヨド物置エスモ、ヨド自転車置場、ヨド倉庫、ヨド大型倉庫、ゴミ収集庫ダストピットF・FW・Hタイプの生産を移管するとしている。
河本上席執行役員が増設計画を説明すると、杉本知事は感謝の意を示し、「我々も地元坂井市と一緒になって、できる限り応援させていただく」と支援を約束していた。