京都スタートアップ・エコシステム推進協議会の設立総会が12日、京都市下京区の京都経済センターで開催。関係者がオール京都での結集を誓った。
スタートアップ(新しいビジネスモデルで急成長を目指す新興企業。ベンチャー企業と同義)は、社会課題の解決にも大きな役割を担うなど世界的に注目されいる。そうした中、内閣府らは世界と伍するスタートアップ・エコシステム拠点都市の形成に向け、グローバル拠点都市を2〜3ヵ所、推進拠点都市を数ヵ所、令和2年3月頃に選定する予定で、選定されれば、関係府省の施策による集中支援、ランドマーク・プログラムの招致、世界への情報発信の強化・起業家や投資家の招致などの支援が得られる。
京都の推進協の設立総会で、発起人挨拶に立った京都府の西脇隆俊知事は「京都はベンチャーの都。内閣府の採択する拠点に選ばれれば、世界から注目され、人材や投資が集まるきっかけになる。オール京都で英知を結集したい」、京都市の門川大作市長は「京都にはものづくりの歴史があり、大学のまち、伝統産業のまちでもある。KRP(京都リサーチパーク)、ASTEM(京都高度技術研究所)、公益財団法人京都産業21などの支援機関、金融機関など、あらゆる京都の強みを生かしたい」、京都商工会議所の立石義雄会頭は「社会実装こそが技術の社会への貢献になる。京都はスタートアップの拠点都市としてふさわしい。グローバル拠点都市は全国から2〜3ヵ所が採択されるが、東京や福岡などが強力なライバル。シナジー効果を発揮するため、11月22日に京阪神の3商議所の会頭で内閣府に要望してきた。京商では来年度より産業人材育成基金(仮称)を設立し、若手起業家を強力にサポートしていく」と挨拶した。
意見交換では、KRPが「民間支援機関としてしっかり役割を果たしたい」、京都大学が「質の高いシーズがある。これをスタートアップにつなげていきたい」公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構が「けいはんな学研都市は、世界トップクラスのオープンイノベーションの拠点を目指している。取り組みの成果をもとにスタートアップ・エコシステムの一翼を担いたい」、潟_ルマテックラボが「京都をものづくりベンチャーの都にしようと、国内外のスタートアップ企業に投資をしてきた。スタートアップ企業を誘致することが非常に重要。スピード感を持って対応できればいいものができる」と述べた。