県大津・南部農業農村振興事務所は、17年度採択され事業計画が決定した栗東市六地蔵地先の農地34・1fで区画整理及び農業施設の整備を行う県営六地蔵地区土地改良事業(農業競争力強化基盤整備事業[経営体育成型])について、18年度初弾、19年度2工事目に続き、現時点では20年度3件目となる工事を発注・施工する計画だが、事業が長期化する見通しを受け全体の検証も進める考え。
18年度に発注した初弾工事は文化財調査の対象とならない「第4工区」を優先的に発注、施工は日建が担当した。19年度は「第2工区」を対象に「その2工事」を発注し施工担当をたち建設に決めた(10月2日契約)。20年度も現在文化財調査を進めている箇所から、第1・第2工区を中心に「その3工事」を発注・施工していきたい方針だ。
同事業は、対象区域(現況=田33f、畑0・2f)について農業競争力強化基盤整備事業に基づき農地の集積化及び農用地の高度利用を図り、農道、用排水施設等の整備を行うことにより大型機械による省力化、担い手農家の育成、農地の生産向上に努め、農業経営の安定と近代化を図る。
工事概要は▽整地工=28・2f(土量4万2300立法b)▽小用水路工=BF、U型3521b▽小排水路工=プレハブ柵工4823b▽暗渠排水工=3・6f―などで、事業費総額6億8900万円のうち主要工事費は4億7800万円。
工区は最大面積の第2工区など全6工区あり、当初計画では文化財調査の対象とならない第4工区から優先的に発注・着工、文化財調査の進捗や地元等と協議し大小含め全6工区を22年度の事業完了までの5ヵ年で進めたいとしている。
実施設計はキタイ設計、17年度に始まった文化財調査は県文化財保護課(文化財保護協会)、六地蔵土地改良区(栗東市安養寺1丁目13―33)から発注された換地業務は滋賀県土地改良事業団体連合会(近江八幡市)がそれぞれ担当。
提供:滋賀産業新聞