今年5月、大津市の県道交差点で信号待ちをしていた保育園児らが死傷した事故を受け、県土整備部は9月末までに実施した園外活動ルートの点検結果をまとめた。20年度以降、危険視される県管理道35カ所について歩道の整備など安全対策を進める。
点検は保育所などの各保育施設、警察、各道路管理者が県内792カ所を対象に6月から9月末にかけて合同で実施。この結果、対策が必要な290カ所を洗い出した。
うち国、県、市町村の各道路管理者による対策が必要なカ所は185カ所。県管理道の対策カ所は74カ所を確認しており、車両の誤進入など緊急性が高い交差点部39カ所は「9月補正」で6200万円を先行して手当て。国道431号労災病院入り口交差点などで年度末までに防護柵(ガードパイプ)を設置する。
同部道路企画課によると、残り35カ所は20年度から順次対策を進めると説明。「防災・安全交付金」を活用して倉吉東伯線(倉吉市福守町)の歩道設置や、東伯野添線(琴浦町下伊勢)では転落防止柵の設置に取り組む。
日刊建設工業新聞