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北陸工業新聞社
2019/12/13

【富山】残費74億で橋梁工など/国道41号猪谷楡原道路整備/北陸整備局 

 北陸地方整備局は、国道41号猪谷楡原道路整備事業について20年度以降に残事業費約74億3900万円を投じ、猪谷橋(仮称)と片掛橋(仮称)の橋梁工事や道路改良工事などを進め、早期の2車線供用を目指す。このほど開かれた事業評価監視委員会で事業継続が認められた。
 猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化し、2002年度に着工。このうち現道活用区間が2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては10年11月に完成、2車線供用した。バイパス区間の残事業区間、富山市猪谷―片掛間1・6キロで橋梁工事や道路改良工事を進めている。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害の解消などの効果が期待される。
 前回(17年10月)の事業評価からの変更点として、片掛橋P3橋脚部の掘削中に上部の国道41号路肩部などに亀裂が発生し、掘削部上部の斜面に「すべり」が確認されるなど、法面対策と下部工の基礎長変更により29億円を増額。猪谷橋では左右岸とも当初想定より定着層で周辺摩擦抵抗力が満足できないことが判明したため、上部架設用アンカー長を21メートルから45メートルに延伸し、1億円を増額。この結果、全体事業費は約360億円から約390億円に、事業期間も2年延長し28年度までとなった。18年度末の事業進捗率は79%。
 残事業費のうち残工事費は63億8000万円で、内訳は▽改良費(土工9400立方メートル、法面工5550平方メートル、擁壁工一式、函渠工一式、排水工一式)4億4700万円▽橋梁費(2橋梁)54億7000万円▽舗装費(1万7600平方メートル)1億5800万円▽付帯施設費(標識工、防護柵工、道路照明など)2億9900万円―。ほかに間接経費(地質調査、測量、設計)が10億5900万円。

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