東近江市が、布引運動公園陸上競技場「布引グリーンスタジアム」(芝原町1503)の周辺で、サッカー・ラグビー・アメリカンフットボール・フットサル・ハンドボールなど球技専用多目的グラウンドの整備を、PPP/PFIによる整備の可能性も含め検討する。
「布施町・蛇溝町地先土地利用検討業務」の名称で近く発注(指名競争入札で19日開札予定)。
西側が近江鉄道本線(大学前駅付近)、北側がびわこ学院大学及び住宅団地「布引台」、東側が柏団地など、南側が小規模河川に囲まれた布施町と蛇溝町に跨る農地及び低未利用地を対象に、▽利用可能土地の抽出と現状整理▽利用可能土地での多目的グラウンド整備の条件整理(グラウンド仕様、試合時、練習時)▽付帯施設の整理(照明設備、クラブハウス、駐車場他)▽整備費・維持管理運営費の概算と運営体制等の整理(PPP/PFIによる整備の可能性検討)▽利用者団体の意向の把握(スポーツ少年団、クラブチーム他)―といった「周辺利用可能土地における多目的グラウンドの整備検討」を行なう。
他に、▽布引グリーンスタジアムのハード状況(規模・収容人数・サブグラウンド等)▽布引グリーンスタジアムの利用状況▽布引グリーンスタジアムを球技に活用する場合の条件整理(競技種目、グラウンド仕様他)―といった「布引グリーンスタジアムの現状整理」と「布引グリーンスタジアムを球技種目に活用するケースの将来にわたるハード・ソフト上の課題・問題点の整理」、「多目的グラウンド設置により期待される相乗効果(スマートICの整備、交流人口の増加他)の検証」を合わせて実施。この成果を持って20年度に市の方針を決定して行く考え。
なお、布引グリーンスタジアムは、2006年から4年の歳月をかけて建設され、2010年10月16日に竣工し、11月7日にこけら落としとして日本フットボールリーグ(JFL)のMIOびわこ滋賀対ガイナーレ鳥取の試合が行われた。2018年4月21・22日にももいろクローバーZのコンサート「ももクロ春の一大事2018 in 東近江市」を同競技場で開催し、2日間で3万2574人を動員した(コンサート自体は隣接のサブグラウンドで開催され、陸上競技場は物販等に使用された)。
現在、東近江市は草津市とともに「MIOびわこ滋賀」のホームタウンで、同スタジアムは甲賀市陸上競技場(水口スポーツの森)とともに「MIOびわこ滋賀」のホームスタジアム。高体連や関西学生リーグでサッカーに多用される以外にも、関西学生アメフトリーグ、ラグビートップリーグにも使用されている。
提供:滋賀産業新聞