港湾関係の災害査定が16、17の両日、県内で実施される。県土整備部は台風19号によって被災した鳥取港について、航路の回復など2件の復旧費として3億円を申請する。
今回の査定は、10月12〜13日にかけて全国各地を襲った台風19号による被害が対象。
鳥取港の千代航路は北東からの風を受けて土砂が堆積しており、通常の水深10bが8bとなり、大型貨物船などの出入港に支障を来している。このため浚渫土量5万立方bに2億5000万円の復旧費を申請する。
千代航路を巡っては昨年、西日本豪雨の際にも土砂8万立方bが埋まっており、昨年11月にかけて浚渫している。
また、台風19号では鳥取港野積み場の北護岸が延長70bにわたって被災した。北護岸は港内に入ってくる波を直接受けるカ所に位置し、吸い出しを受けて上部護岸が陥没した。復旧申請額5000万円。
両件について同部は「災害査定後、早期に復旧に取り掛かりたい」(空港港湾課)と話しており、港湾災害復旧費に2億5000万円の追加を11月補正に要求している。
日刊建設工業新聞