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建設経済新聞社
2019/12/11

【京都】街路の山陰街道など3事業 令和2年度に再評価を予定

 令和元年度第3回京都市公共事業評価委員会が10日開かれ、街路事業1事業の事業再開、道路事業3事業の事業継続とする京都市の対応方針案を妥当とする意見書素案をまとめた。また令和2年度再評価対象事業の3事業を報告した。

深草大津線の事業再開など
令和元年度評価の意見書素案


 令和元年度再評価対象事業は、街路事業が深草大津線(伏見区深草枯木町〜深草東伊達町、延長L270m、幅員W12・0m)、道路事業が一般国道477号(大布施拡幅)(左京区花脊大布施町、延長L2195m、幅員W9・0m)、一般国道162号(川東拡幅)(右京区梅ケ畑川東〜梅ケ畑川西町、延長L2150m、幅員W7・5m〜9・0m)、河川事業が新川(西京区下津林前泓町〜川島莚田町、延長L890m、幅員W6m)で計4事業。
 事後評価は街路事業の京阪本線淀駅付近立体交差化事業(伏見区淀木津町〜伏見区納所下野)。
 深草大津線は「事業区間は、用地買収予定地の境界確定の難航から、歩道等の一部を暫定整備した状態で平成20年度に「事業休止」としたが、未買収地の買収と完成形整備による事業完了が見込める状況となった」ことから、「事業再開」という京都市の対応方針案は妥当であると判断した。
 一般国道477号(大布施拡幅)は「本事業は、『今後の道路整備事業の進め方』に基づき、令和2年度までは事業進捗を見送る路線であるが、供用済区間が事業区間の約7割を占めており、現道の線形不良を解消し、災害防除を必要とする5ヵ所の道路改良は完了している。また未完成区間の整備により、防災機能の強化と冬期の積雪時や路面凍結時における交通安全面の向上が更に図れる」、一般国道162号(川東拡幅)は「本事業は、事業区間のうち、第1工区は完成して供用しているが、第2工区は未完成であり、災害防除が必要な区間や急カーブ及び幅員狭小な区間が残されている。本路線は、第1次緊急輸送道路に指定されており、防災機能の強化と安全かつ円滑な交通の確保を図るための整備を進めていく必要がある」、新川は「本河川の未改修区間である上流部では、浸水被害の防除をより一層推進するため、引き続き河川改修を着実に進めていく必要がある」とし、それぞれの事業について「事業継続」という京都市の対応方針案は妥当であると判断した。なお新川については、事業実施の際には安全面及び緑化等の環境面に配慮していただきたいとした。
 今後は令和2年1月に市長に意見書を提出し、それを踏まえ、同年2月に市が対応方針を決定する。
      ◇      
 令和2年度の再評価対象事業は、街路事業1件、土地区画整理事業2件の3件。
 街路事業の山陰街道(西京区桂朝日町(都市計画道路久世梅津北野線(通称・桂川街道))〜京都市西京区桂市ノ前町(府道桂停車場線))は、延長L178m、幅員W15・0m。採択年度は平成22年度。経過年数は31年。
 土地区画整理事業の上鳥羽南部地区(南区吉祥院石原東ノ口他)は、面積A151・0f。採択年度は昭和46年度。経過年数は50年。
 伏見西部第五地区(伏見区横大路北ノ口町他)は、面積A64・5f。採択年度は平成13年度。経過年数は20年。
 3事業は、平成27年度に再評価を実施し5年間を経過した時点で継続中の事業。
 令和2年度の事後評価対象事業は、道路事業の城南宮道(伏見区七瀬川町〜伏見区竹田浄菩提院町)。