大阪府富田林土木事務所は、都市計画道路大阪河内長野線の概略設計業務などを進めている。2020年度にも事業認可を取得して、用地買収などに着手したい考えだ。
事業の先鋒として現在概略設計を進めている区間は、松原市内を通る大堀堺線の天美東1交差点を起点に南へ延長約500bが対象。終点は同市内の堺港大堀線上に位置する阪南大学南キャンパス(松原市天美南1ノ108ノ1)周辺となる。
既に供用開始している区間(天美東1交差点以北)と同じ幅員構成を予定しているが、交通量調査などの結果によっては変動する可能性もある。総幅員は約35bで片側2車線の計4車線。構成は中央分離帯が1・5b、車道が3・25b、植樹帯が約5b、歩道が約5b。計画では橋梁などの構造物を設けない平面道路となる。信号機については、警察との協議を経て決定する予定だ。
20年度に事業認可が下りた場合、用地買収を開始する方針。施工箇所には宅地が多いため、工事など次段階の発注時期、施工対象の地域については未定。
同事業で大阪府は大阪市東住吉区と松原市の境となる矢田地区から大和川を渡り、堺市との境まで約3・7`を担当する。今回の区間は、松原市内の市域バイパスとしての役割が期待される。
設計などの業務はニュージェック(大阪市北区)が20年2月26日の期限で進めている。
提供:建通新聞社