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滋賀産業新聞
2019/12/11

【滋賀】県高島土木 朽木雲洞谷「木ノ本橋」の耐震補強

 県高島土木事務所は、高島市朽木雲洞谷に位置する「木ノ本橋」の橋梁耐震補強工事を計画しており、設計業務を20年2月末メドに取りまとめる。工事発注は、早ければ20年度内だが21年度にズレ込む可能性もある。工事期間は1ヵ年での完了を目指す。
 木ノ本橋の橋梁耐震補強設計は、第3次緊急輸送道路に架かる同橋の耐震補強を実施するため、レベル2地震動に対して耐震性能2を確保することを目標とする。過年度の定期点検結果等を基に、現状の損傷劣化の原因と進行を把握した上で、適切で効率的・効果的な橋梁補修設計を行うことで橋梁の長寿命化を図っていく。
 対象橋梁の木ノ本橋は、橋長26・3b、幅員5・8b、上部工形式・2径間単純RCT桁、下部工形式・重力式橋台、壁式橋脚。基礎形式は直接基礎で、架設年1964年、点検年2016年(健全度判定区分U)、耐震補強の有無としては縁端拡幅、落橋防止装置がある。
 業務内容は、既存橋梁図面を基に設計図面として復元し、橋長・幅員等の基本寸法、各部材寸法、板厚等を計測し、作成した基礎資料と実構造物で差異がないか確認したうえで橋梁一般図、上部工及び下部工構造図を作成。また、施工計画の中で乗入れ、瀬替え、仮締切り等が必要な場合を想定し、現状の調査の一環として簡易な河川横断測量を行い、河川横断図を作成する。橋梁の耐震補強・補修設計に先立ち、過年度の定期点検結果を基に橋梁各部の形状寸法や損傷状況を確認。詳細調査として既設鉄筋を切断しないようにφ80_深さ100_程度のコンクリートコアを採取し試験を実施する。鉄筋のはつり調査は上部工1ヵ所、橋台4ヵ所(胸壁、堅壁)、橋脚1ヵ所(壁部)を行う。
 なお、設計は八千代エンジニヤリング(大阪市中央区)が担当している。

提供:滋賀産業新聞