県大津土木事務所は、昨年度より国から新規事業採択を受けた「穴太川補助通常砂防事業」について、砂防施設計画に合わせて現在、それに係る各種コンサル業務を進めており、その後順調にいけば20年度に用地測量・用地買収を行いそれが完了し次第、速やかに着工に進める予定。
穴太地区(大津市坂本本町地先)は、10年度(平成22年度)に土砂災害警戒区域に指定されており、過去に直接被害は出ていないものの、近隣には京阪、JR、県伊香立浜大津線、国道161号等、主要交通網が集中していることや周辺住宅50世帯ほどが該当エリアに含まれていることから、同事務所は当地区の更なる対策が必要とし堰堤整備を計画。砂防堰堤築造を中心とした検討を早急に進めている。
計画では、穴太3丁目の谷筋に幅35b、高さ15b未満の透過型堰堤を整備し土砂をせき止める。また流末処理工(護岸工)10bも整備。さらに流路工は整備せず現水路を活用。また砂防堰堤までの管理用道路は、延長250bを予定。
なお、穴太地区は滋賀県生物環境アドバイザー制度適用地区であり、堰堤の設計では環境に配慮したものを採用の予定。
また、現在それに係る地形測量はエース測量(大津市)が担当し20年1月、詳細設計はサンセイ(大津市)が担当し20年3月、環境調査は復建調査設計(大津市)が担当し20年3月に、それぞれ業務を完了する予定。
提供:滋賀産業新聞