北陸地方整備局が整備してきた「国道359号砺波東バイパス」(砺波市芹谷―高道、6・1キロ)が7日、全線開通した。同日、砺波市立般若中学校で記念式典が開かれ、県選出国会議員や県・市議、地元関係者、施工者ら約150人が盛大に祝った。
式では、あいさつに立った吉岡幹夫北陸地方整備局長が「この開通により地域の安全安心の確保に加え、周遊観光ルートの形成による観光の推進や、大型車など走行環境の向上に伴う物流の効率化など、地域経済活動の活性化に大きな効果を発揮する」と期待を寄せた。石井隆一知事は「砺波市、特に東部地域における生活の利便性が高まる。沿線には工業団地もあり、チューリップ公園や拡張される自衛隊の基地も近くにあり、この開通は砺波地域はもとより、富山県全体でも意味があること」と開通を歓迎した。続いて来賓の綿貫民輔全国道路利用者会議最高顧問、橘慶一郎衆院議員、野上浩太郎、堂故茂、柴田巧の各参院議員が祝辞。石井宏幸富山河川国道事務所長が事業説明し、庄東小学校の河合天歩さんが感謝の言葉を述べた後、関係者らがテープカットやくす玉開披で開通を祝った。最後に夏野修市長が謝辞を述べた。
式後には伊加流伎(いかるぎ)大橋で車のパレードが行われ、沿道では大勢の地域住民が見守った。
国道359号砺波東バイパスは、2009年度までに同市頼成―高道4・4キロが開通済みで、今回は残る頼成―芹谷間で高架橋の伊加流伎大橋(420メートル)を含む1・6キロが開通となった。総事業費は200億円。