金沢市は、特学分校の中央小学校芳斎分校(芳斉2丁目)の改築と、併せて行う(仮称)特別支援教育サポートセンターの整備について、来年度に基本設計に着手する方向で今後準備を進めていく方針だ。
2日に開かれた市議会12月定例月議会の提案説明で、山野之義市長が敷地スペースの確保にめどが付いたことを明かし、整備に向けて具体の準備を進める考えを示した。
整備場所は現芳斎分校の敷地。隣接する芳斎公民館・児童館を新たな施設に併設するとともに、消防分団の機械器具置場を移設し、十分な学校スペースを確保する。
基本計画(アメニテック)によると、施設規模はサポートセンターおよび小中学校の特学分校が4階建て延べ約4500平方メートル、体育館が平屋建て約540平方メートル、運動場が面積約3500平方メートルを想定する。
サポートセンターは、自閉症や情緒障害がある児童生徒へのより専門的できめ細かな支援、知的障害や肢体不自由等の児童生徒への支援充実など特別支援教育に関する拠点として整備する。
施設に関しては、サポートセンターには実践的な研修が行える会議室や相談室などの設置を検討。特学分校は教室をはじめ、日常生活に直結した活動が可能な特別教室、食事マナーなどを学ぶランチルームの設置などを予定する。