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滋賀産業新聞
2019/12/10

【滋賀】県南部土木 近江八幡守山線の野洲川渡河橋整備

 県南部土木事務所は、2016年度から本格着手した播磨田西交差点から野洲中主線までの約4・3q区間の「近江八幡守山線」整備事業のうち守山市川田地先の「野洲川渡河橋(仮称)」について、昨年度不調となった一部下部工(右岸側)は工事規模を増やす等見直しの上19年度行った入札で落札決定、上部工も公告済み(12月下旬開札)で、発注が残る下部工の左岸橋台1基の発注について今後工事ロットを精査し20年度早々にも公告したい考えだ。また「比江工区」で順調にいけば19年度中の初弾工事発注を目指している。
 予算は工期が22年度まで年度をまたぐため、6月補正で20〜22年度債務負担行為50億4500万円を措置、現年度予算20億1500万円を合わせ事業費計70億6000万円を上限に、野洲川渡河橋および他工区の施工を進める。
 「近江八幡守山線」整備事業は、都市計画道路・大津湖南幹線において15年5月に幅員31bの4車線道路化を完了した近江大橋〜琵琶湖大橋取付道路(主要地方道守山栗東線)までの13・8q区間の「草津守山線」に続くもの。守山市域の現市道がある「小島川田工区」、野洲川を渡る橋梁を整備する「野洲川工区」、現道がない「比江工区」、暫定2車線の県道守山中主線が供用済の「木部工区」―の4工区に分け推進する。
 このうち「野洲川工区」(L0・9q)で守山市川田地先で計画の野洲川渡河橋(仮称)は、橋長329b、有効幅員24bの2車線両側歩道の橋梁を第1次施工として23年度末までに供用を計画。上部工は走行性やコスト・強度の面から鋼連続非合成少数鈑桁橋(6径間)、下部工は逆T式橋台2基および壁式橋脚5基。橋梁の予備設計(15年度)と詳細設計(16〜17年度)はいであ、道路詳細設計は修成建設コンサルタント(16〜17年度)が担当。
 下部工一部は右岸側(橋台1基および橋脚2基)を18年度発注公告し不調となったため、左岸側(橋台1基および橋脚3基)を一部加え下部工を右岸側橋台1基、橋脚2基を5基、鋼管ソイルセメント杭工48本他を100本他にロットを増やし再公告で19年度決定(高島鉱建・桑原組建設工事共同企業体)、21年7月末までの工期で進める見通し。19年度公告済みの上部工が今月末の開札で決まれば、橋梁上部の製作、現場着手を経て22年度の完了を目指す考えだが、発注が残る下部工の左岸側橋台1基について単独または他の工事を加えるなどの工事ロットを近く確定させ、20年度当初にも発注を公告したい考え。
 「小島川田工区」(L1・2q・播磨田西交差点〜田中交差点)では、2車線片側歩道・幅員14bの現市道を山手側に約17b拡幅し、幅員31bの4車線道路に改良する計画。守山市が行う新設市道との新設信号交差点や、既存道路1本とのアンダー交差部なども設ける。アンダー交差部詳細設計は第一設計監理(17〜18年度)、道路詳細設計は新洲(17〜18年度)がそれぞれ担当。約20軒の移転等を伴い、18年度から着手した用地買収に向けた手続きを進めており、順調にいけば、現道拡幅の一部など着手可能な工事を発注、小島川田工区としての初弾に着工したい考えだ。
 「比江工区」(L0・8q)は、新設区間となるため16年度から用地買収手続きを進めており、17年度に着手した取得済箇所の文化財調査を18年度完了、新たな取得箇所の文化財調査を19年度実施。野洲川渡河橋(仮称)の施工と整合をとり順調にいけば19年度内に、施工可能な場所の着工に向け発注を公告したい考えだ。早ければ施工期間は1〜2ヵ年を見込んでいる。
 「木部工区」(L1・65q)は16年度道路詳細設計(村上興業)、用地は一部未取得。現道の近江八幡守山線の4車線化拡幅工事について、用地取得を進める。

提供:滋賀産業新聞