トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2019/12/06

【高知】高知県 長期未着手の都計道路見直しへ検討

 長期未着手の都市計画道路について見直しの方向性を協議する「高知広域都市計画道路検討委員会」(委員長・那須清吾高知工科大学教授)の第1回会合が11月29日、高知市内で開かれた。会では当初決定から20年以上経過した路線について、必要性や実現性に関する評価を行った後、存続路線や廃止候補路線といった見直しの方向性をまとめることを決めた。
 高知広域都市計画区域(高知市、南国市、香美市、いの町)にある都市計画道路は99路線で総延長283・9`。そのうち歩道のみ未整備といった概成済み路線と、当初の都市計画決定から20年以上経過した未着手路線の26路線、延長31・4`を評価対象路線とし、見直しの方向性を出す。
 今後の見直し検討の流れは、各路線の道路構造や都市計画決定の経緯、行動者交通量の確認など現状を把握した後、上位計画の位置付けや道路機能別の必要性評価といった必要性に関する評価を行う。その後、他事業との関連性や地域ニーズ、施工性に関する障害、代替路線の有無など実現性に関する評価を行い、それらを総合的に検証して方向性を検討する。これらの結果を踏まえ、新規道路整備の考え方や方向性についての素案を2020年度中にまとめる予定。
 都市計画道路の見直しを巡っては、全国で整備未着手区間が3割を超えていることから、国が2019年9月に「必要に応じて都市計画を変更するべき」という都市計画運用指針を示していた。

提供:建通新聞社