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建通新聞社四国
2019/12/06

【香川】香川県町村会が浜田県知事に政策要望

 香川県町村会(会長・谷川俊博宇多津町長)は2019年度の県政に対する要望事項をまとめ、12月2日に浜田恵造県知事に要望書を提出した=写真。
 要望項目は全町共通が安全・安心のための社会資本整備や農林業振興対策など11項目。各町からの個別事項として▽さぬき浜街道の側道分離帯撤去(宇多津町)▽長柄ダム再開発事業(嵩上げ事業)と綾川河川改修工事および綾川河床整理(綾川町)▽観光地受け入れ対策による地域整備の拡充(琴平町)などを挙げた。
 建設関連の安全・安心のための社会資本整備で県町村会は、17年度から実施している「地域防災力重点分野支援事業」で、次年度以降の事業継続と予算・補助率の拡大の他、一般財源が前年度と同額以上とする利用規制があるため、より活用しやすい支援事業を要望した。
 浜田知事は南海トラフ地震対策や風水害対策の重要性が叫ばれる中、県と各市町が連携し対策を講じるため、これまでの事業実績を検証しつつ地域防災力の向上に県と市町が一体となり重点的に取り組む考えを強調した。
 また、自治体クラウドによる共同利用化の実現で、町村会はグループウエアや財務会計を含め住基・税・福祉などの基幹システムの共同化に向け県が積極的に取り組むよう要望した。
 浜田知事は、各市町の現システム更新の時期となる23年度以降に、県としてシステムの共同化に向けて市町との協議に積極的に取り組むと伝えた。
 個別の要望事項で宇多津町は県道川津丸亀線(さぬき浜街道)で右折レーンの延伸や、本線と側道を分離している植樹帯を撤去し渋滞の緩和と沿線店舗などから本線に出入りができる構造改良を要望。
 綾川町は長柄ダム再開発事業の早期着工と河川改修工事における綾歌工区(綾川町管内)の早期完了と大規模な河床整理促進、竹木の伐採除去を県に強く要望した。
 琴平町は、観光地受け入れ対策による地域整備の拡充を要望。ナイトタイムエコノミー、諸外国からの受け入れ態勢やそれに準じた対策、サイネージ多言語表記案内看板などの環境整備による観光地域づくりを、新たな観光政策として強力に推進するよう要望した。

提供:建通新聞社