県東近江土木事務所が道路整備アクションプログラム2018で、前計画の「事業化検討路線」から一気に「継続路線」に格上げした「県道西明寺安部居線(佐久良工区)改良事業」は今年度、第1工区の初段工事(農水管移設工)が発注(10月1日開札)され、11月22日に地元の同線整備促進期成同盟会による盛大な起工祭・起工式が開催された。待望の起工を皆で祝うとともに、順調な事業の進捗と早期完成、工事の安全を願った。
東近江土木事務所では、初段工事(施工=サタ山善、工期=20年12月18日まで)に引き続き、20年度には単年度で農道移設工事、同年度途中には本体工事となる現道拡幅工事の発注を予定。21年度にはミニバイパス箇所の整備に取りかかり、佐久良川支流・池川に架ける新設橋梁工事も行なって、23年度(令和5年度)の第1工区完成を目指して行く。
また、第2工区については、第1工区完了後に滞ることなく工事が進められるよう準備を進め、全体の完了目標を28年度(令和10年度)に据える。
県道西明寺安部居線「佐久良工区」は、日野町西明寺地先の県道西明寺水口線との交差点を起点に、同町安部居地先の国道307号中在寺交点を終点とするL約8・7qの同県道の内、現況幅が6〜7bと狭隘な同町中之郷地先・県道中里山上日野線交差点〜安部居地先・国道307号交差点までのL約2・8qの改良整備を行なうもの。
整備効果早期発現のため、区間を2工区に分割。中之郷地先・県道中里山上日野線交差点から町立桜谷小学校前を通過し、佐久良地先で両側に家屋が建ち並ぶ西佐久良集落手前まで現道を拡幅した後、集落迂回のミニバイパス(約600b)を整備、現道の賀川神社前・佐久良川橋梁「常永橋」までの延長約1・6qを第1工区として先行整備し部分供用。引き続き、同所から佐久良川右岸をそのまま進み、直進で県道桜川西中在寺線と連結する国道307号・諸木橋北詰交差点までのバイパスL約1・2qを第2工区として整備する。
整備する道路の幅は、車道(2・75b×2車線)に片側(小学校側)歩道(2・5b)を設け、歩道のない方は1・25bの幅広路肩として自転車の通行に配慮する。また地元の要望を受け中之郷から池川まで、集落側の側溝を通常の4倍の容量にし、大雨が降った際に発生する集落内の冠水対策に役立つようにする計画だ。
提供:滋賀産業新聞