富山県土木部は、富山―東富山間新駅周辺の県有地で民間開発を計画し、来春までに公募型プロポーザルを行い、20年度の早期に事業者を選定する。
場所は富山市下冨居外40筆の雑種地10万4271・44平方メートルで、あいの風とやま鉄道が設置を予定する新駅の東側県有地。用途地域は準工業地域で、大規模集客施設制限地区に指定されている。17年度は民間事業者による活用内容などの事業提案を受け、18年度に他県自治体の事例調査を行った。今後、公募要項作成などの準備を進める。
県の広域まちづくりモデル調査検討会でまとめた方向性によると、新駅周辺部では居住をはじめ商業・金融・医療などの機能を集積する。県有地北側にパーク&ライド駐車場、駐輪場を整備し、南側は将来の変化に対応可能な区域として▽居住誘導▽商業・業務、中高層の共同住宅―などを想定している。
新駅は、年明けに着工し、21年10月ごろの開業を予定している。全体事業費は約13億円。県が県道富山大沢野線と結ぶ富山新駅停車場線を新設するほか、国道8号からのアクセス道路整備も検討している。