中部・近畿経済産業局と北陸経済連合会の第26回懇談会は4日開催され、スマート・リージョン北陸の実現などへ情報共有し、官民による方向性の明確化を図った。
両経産局から幹部職員15人、北経連からも役員ら37人が参加した。福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイで。
冒頭挨拶中、北経連の久和進会長(北陸電力)は「北陸新幹線の早期全線開通で効果の最大化を」、中部の高槗淳局長は「北陸地域は多様性が豊かで、かけがえのない価値」、近畿の桑原靖雄総務企画部長も経済産業政策の重点を述べた。
報告では、北経連側から高木繁雄副会長が北陸近未来ビジョン、光野稔常任理事が社会基盤整備、澁谷進常任理事が産業振興、小林真常務理事が国際経済交流の現状や展望を示した。一方、経産側は中部の閑念麿聡地域経済部長がソサエティ5・0や、ITものづくりブリッジ人材の育成などの重要性を示した。
自由懇談では、活発に意見交換。北陸新幹線(敦賀〜大阪)整備による経済波及効果は、年平均が約2700億円で、30年度に開業する前倒し効果は、約4兆3000億円とも話題に上がった。