岡山市水道局は、2020年度から2カ年で岡山市水道記念館耐震補強工事を実施する。
三野浄水場(北区三野)内にある記念館=写真=の規模は、瓦葺き一部鉄筋コンクリート造平屋538平方b。吹き抜け部の補強(鉄骨枠を柱梁内法部に挿入し、内面剛性を高め地震力を耐震要素まで伝達)、耐震要素の新設(鉄筋コンクリート壁または鉄骨ブレースを新設)、レンガ壁の面外補強(帯鉄を更新し、鉄筋コンクリート造フレームと一体化しレンガ面外方向を拘束)を計画している。実施設計はNTTファシリティーズ(広島市中区)が担当した。展示物のリニューアル工事は22年度の予定。
水道記念館は、1985年7月に水道の通水80周年を記念して、旧送水ポンプ室を改造して開館。通水時に造られた旧送水ポンプ室は赤れんが造りのモダンな洋風建築として知られ有形文化財に登録されている。
「提供:建通新聞社」