トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2019/12/06

【鳥取】手持ち工具支持装置を開発/はつり作業の負担を軽減

 鳥取市吉成・KENZEN(大谷賢輔社長)は、コンクリート表面のはつり作業を手助けする工具「楽サポール」の開発に成功した。上向きでつらい作業の負担が軽くなり、現場の生産性向上につながる。鳥取県の新技術製品に登録された。
 重さ約10`のチッパー(コンクリートハンマー)を手に持ち、コンクリートの壁面をはつる作業は重労働を伴う。
 同社の大谷社長は、橋梁補修工事の現場で「体力、メンタル面もきつく、何とかしないと」と痛感。以来、試作品づくりに着手し、昨年からは県産業振興機構の支援を受けて開発に取り組んできた。
 楽サポールは重たいチッパーを地面から支えて補助し、高さもワンタッチで調整可能。ポール内部には伸縮材が取り付けてあり、振動の吸収と反発を繰り返し、チッパーの衝撃をコンクリート対象物に効率よく伝えることができる。
 同社によると、従来作業に比べてはつりの工程は2分の1に短縮。コストも9%削減できる効果があった。身体への負担も軽減されるため、女性や高齢者でもはつり作業が可能になったという。
 現在、特許出願中で、県下の橋梁補修工事でモニタリングしている。大谷社長は「製品の良さをぜひ実感してほしい」と話しており今後、販売に向けて力を入れる。

日刊建設工業新聞