北海道建設新聞社
2019/12/06
【北海道】札幌市が北1西12街区の芸文館跡地利用へ近く市場調査を公告
札幌市は、さっぽろ芸術文化の館(芸文館)跡地となる北1西12街区の土地利用について、民間事業者から幅広くアイデアを募るため、近くサウンディング型市場調査を公告する。集客交流を基本に周辺の文化施設やホテル立地など、地域特性を踏まえた土地利用の可能性について提案を求める考えだ。
4日の市議会代表質問で、跡地利用を尋ねた小田昌博氏(自民党)に秋元克広市長が調査の方向性を示した。
芸文館(中央区北1条西12丁目)はホール、ホテルなどからなる集客交流施設。コンサートや舞台芸術を通し、本道の芸術文化の発信拠点を担ってきた。
後継施設の札幌文化芸術劇場開業を踏まえ、2018年9月末で閉館。来春から解体に着手し、21年度の完了を予定している。
地下鉄東西線西11丁目駅に近く、周辺には札幌市教育文化会館、札幌資料館などの文化施設、ホテルロイトン札幌や札幌プリンスホテルなど宿泊施設がある。
立地を生かし、仮称・札幌博物館の候補地の一つとして検討が進んでいたが、秋元市長は4日の市議会代表質問で、博物館の建設候補地を中央区の中島公園にする考えを表明した。
北1西12街区は芸文館や周辺施設が「集客をけん引してきた」と述べ、集客交流を基本方向に民間活力の活用可能性を含めて、土地利用の可能性を調査する考えを示した。
これを受け、まちづくり政策局はサウンディング調査の準備に着手。近く公告する方向で調整を進めている。
アイデアを幅広く募った上で検討を深め、更地になる22年度をめどに利用策の決定を目指す。
同街区の面積は1万1639u。用途は商業地域で建ぺい率80%、容積率400%。60m高度地区が設定されている。