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建通新聞社(中部)
2019/12/05

【愛知】名市 旧教育館再開発に向けた検討を本格化

 名古屋市住宅都市局は、中区錦3丁目に所在する旧教育館敷地の活用に向け、本年度は周辺地権者との機運醸成に向けた活動を本格化させる考えだ。公有地を活用した再開発に向けた検討は2018年度にスタートさせており、本年度は周辺地権者との共同開発による再開発プランをイメージスケッチレベルでまとめ、20年度以降の検討に備える考え。
 旧教育館は、敷地面積1583平方b。錦通の北側、久屋大通と大津通に挟まれた街区(錦3丁目16番街区)にある。既設建物は、鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ4965平方b。同建物は、20年度以降に解体工事を発注する予定だ。場所は中区錦3ノ16ノ6。
 27年に目指す栄地区のまちづくり方針「栄地区グランドビジョン」において旧教育館敷地は、栄角地を含む錦3丁目25番街区の再開発に続く再開発用地に位置付けている。
 本年度は、旧教育館と周辺地権者との共同開発に向けて、再開発コンセプト(街区整備の目標、導入機能、市街地再開発などの整備手法)と再開発プラン、収支計画、事業スケジュールを盛り込んだ事業提案書をまとめ、周辺地権者に説明・ヒアリングを行う。ヒアリングを通じて課題などを把握、20年度以降の検討に備える考え。
 再開発の事業化に向けた本年度検討業務は「公有地を活用した再開発の事業化に係る検討業務」として入札手続き中。入札書は12月10〜11日に受け付ける。履行期間は20年3月27日まで。
 栄角地(錦3丁目25番街区)の市有地活用事業は事業者選定手続き中で、事業候補者は20年3月に決定する予定。旧教育館敷地の再開発は、栄角地や周辺の再開発で盛り込まれる機能を踏まえて見定めていくとみられる。

提供:建通新聞社