能美市は、12月補正予算案に温泉保養館「クアハウス九谷」の改築に関する補助金を盛り込んだ。健康増進施設整備事業費5492万3000円を計上するとともに、20〜21年度の債務負担行為として限度額6億7000万円を設定した。21年4月の開業を目指す新施設のほか、駐車場などの建設費用に充てられる。
クアハウス九谷(同市泉台町地内)の整備については、指定管理者のエイム(金沢市)が事業主体となって進められる。建設規模などは不明ながら、民設民営により、敷地内北側の駐車場で建て替える計画だ。
既存施設の規模は、RC造地上2階地下1階建て延べ3756・72平方メートル。内部に温泉やプール、トレーニングルーム、レストラン、大広間などを備える。個人会員は1800〜1900人を有するという。
1988(昭和63)年に市が建設。築後30年が経過し、設備も含めて老朽化が進んでいるため、健康増進機能の充実に向けた施設のあり方や整備方針などを検討してきた。既存施設は、新施設の建設後に解体となる見通しだ。