建設新聞社
2019/12/04
【東北・岩手】清水建設グループを選定/PFI盛岡南公園野球場の整備
盛岡市は、岩手県と共同によりPFI(BTO)方式で整備する盛岡南公園野球場(仮称)整備事業について、事業者選定に係る公募型プロポーザルを行った結果、清水建設グループを優先交渉権者に選んだ。次点は鹿島グループとなっている。
提案書はこの2グループが提出。清水建設グループは、清水建設を代表企業とし、久慈設計、菱和建設、フクシ・エンタープライズ、日本体育施設、第一商事の5社が構成企業。環境デザイン研究所が協力企業。
鹿島グループは、鹿島が代表企業で、NECキャピタルソリューション、東野建設工業、三菱電機ビルテクノサービス、寿広の4社が構成企業。山下設計、武田菱設計、ダンロップスポーツウェルネス、小岩井農牧、SSKエンタープライズ、みちのくコカ・コーラボトリングの6社が協力企業となっている。
提案書の審査は、必須項目審査を行った後、提案価格以外に関する▽事業計画(40点)▽施設計画(100点)▽運営計画(45点)▽維持管理計画(25点)―の項目を審査。提案価格の評価得点(90点)を合計した総合評価により最優秀提案を選定した。
清水建設グループは審査項目134・5点、提案価格90点(108億8409万2378円(税込み))の224・5点。鹿島グループは同127・7点、同80・8点(121億1972万6855円(同))の208・5点。
清水グループの提案は、公園利用者が往来する中央部にイベント広場などにぎわいの場を配置するなど、各施設の集約配置の工夫により公園全体の一体感を高めている。
野球場は両翼100b、中堅122bとし、観客席は内野席1万2000席、外野席8000席の計2万0000席。バックネット裏2050席分の上部に屋根を設置するほか、東北地方最多の車椅子用観客席100席を配置する。
このほか、屋内練習場は野球場と同じ材質の人工芝フィールドとし、運動目的以外の来場者にも利用できるカフェスペースを設置する提案となっている。
今後、2020年1月にかけ基本協定、事業仮契約を締結し、同3月議会での契約議案の議決手続きを経て、同4月〜23年3月に設計・施工を進め、同4月の供用開始を目指す。
同事業は、同市永井地内の盛岡南公園の未開設区域9・18fに新たな野球場の建設するもので、県と市の共同整備により高規格な施設整備を可能とする。
整備対象は野球場と屋内練習場などで、事業方式は、竣工後、市に対し施設の所有権を移転した上で運営業務・維持管理業務を行うBTO方式を採用する。
提供:建設新聞社