神奈川県環境農政局公共事業評価委員会は、再評価対象となっていた基幹農道整備事業「早川石橋2期地区」と、県営かんがい排水事業「相模川右岸2期地区」の継続(期間延長)を了承した。いずれも事業実施による効果が期待できるため、同局の対応方針案を妥当としたもの。
早川石橋2期地区(小田原市早川、石橋)は、営農条件の改善や地域の活性化を目的に実施。ほ場と集落を東西方向に結ぶ複数の既設農道を連絡する基幹農道(延長2120b、幅員5・5b)整備で、2000年度にスタートした。事業費は15億4400万円。
18年度時点の進捗は事業量ベース76%、事業費ベース80%。施工現場の状況や、国の補助金割り当てなどを背景に、いずれも計画時の水準には至っていない。このため、環境農政局は今後の対応方針案として、完了予定時期を21年度から23年度へ延長することを示した。20年度以降の事業量は408b、事業費は2億2319万8000円となっている。
一方、相模川右岸地区(厚木市猿ケ島〜伊勢原市〜平塚市北豊田)では、老朽化した幹線用水路1万8329bの改修を1986年度から実施している。事業費は150億円。18年度時点の進捗状況は、事業量ベースで94%、事業費ベースで86%に達する。
再評価対象とした2期地区の事業量は、1万0185b(用水路工4605b、掛樋工44b、隧道工4982b、サイホン工554b)。20年度以降の残事業量は930b(隧道746b、開渠184b)、残事業費は20億2378万7000円としている。
事業完了予定は23年度となる。
なお、公共事業評価委員会ではこの他、林道開設事業「八丁神縄」(山北町)について、事後評価終了とした。
提供:建通新聞社