長浜市は、昭和58年に設計されて築後36年が経過した「長浜城歴史博物館」の耐震診断に取り組む。
事業を所管する市歴史遺産課では、このほど担当コンサルを竹中建築設計事務所(長浜市)に決め、今年度内の完了を目途に耐震診断業務を進めていく。耐震診断の結果をもとに、耐震補強の必要性等を含めて次年度以降の整備方針を決定する考え。
琵琶湖岸の豊公園内に建つ長浜城歴史博物館(長浜市公園町10番10号)は、RC造3層5階建、延1337・97平方b規模。1階に受付とミュージアムショップ、2階と3階に展示室、5階には回縁付の望楼(戦国パノラマ展望台)を配置。
東京工業大学名誉教授の故藤岡通夫工学博士の設計指導により再興されて昭和58年(1983年)に竣工・開館し、毎年多くの観光客が訪れて長浜の観光名所として賑わっている。
平成28年に展示室等のリニューアル工事は実施されたものの、竣工から現在に至るまで耐震補強や改修等の工事は実施されていない状況。市では、先の9月補正で長浜城歴史博物館の耐震診断と補強計画策定事業費を新たに予算化。耐震診断の結果を受け、次年度以降の耐震設計や耐震工事の実施に備えて補強計画を策定していく考え。
提供:滋賀産業新聞