運送事業など地域密着サービスを手がける流通(江原剛社長・本社=倉吉市)は、湯梨浜町赤池60−1ほかに鳥取中央物流センター「RYUTSU−PLEX」を平田組(平田阜士社長・米子市)の施工で近く新築する。
流通は、1977年に山陰流通センター株式会社として倉吉市で創業。トラックを使った貨物運送業を中心にスタートし、現在では本社、鳥取市、米子市、松江市の4事業所で運送事業のほか、バス・旅行事業、イベント事業などを手掛けている。このたび、大規模な物流センターを建築し、顧客のニーズに積極的に応えていく。
同社では、現在も顧客の荷物・書類の保管業を営んでいるが、今回のような大規模な営業倉庫を持つのは初めて。製造業を中心とする既存顧客の原材料を保管・納品するほか、倉庫の三分の一程度の面積を使い、検品や梱包など一部加工作業できるスペースも確保し、倉庫業に付加価値をつける。また、湯梨浜町赤池のはわいインターチェンジ付近に設置することで、東西各事業所間との連絡も容易にする。
現在の計画では、9932・99平方bの敷地面積に鉄骨造平屋建て延床面積3262・50平方bの営業倉庫を新築する。
施工者は、県内・外の9者で入札し、平田組に決定。設計は、あおい総合設計(浦川英敏社長・米子市)が担当した。
同社の江原剛代表取締役は「既存のお客様のニーズに積極的に応えていくためには、物流事業に付加価値をつけることが必要と考えています。加工・検品など、お客様が内製化されていた業務を外注してもらうことで付加価値をつけ、同時に我々の業務のレベルアップも図っていこうと思っています」と熱を入れる。
日刊建設工業新聞