福島建設工業新聞社
2019/12/02
【福島】ECI方式採用へ/会津若松市庁舎整備
会津若松市は市庁舎整備の発注に、設計段階から施工予定者が関与するECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を採用する方針を固めた。施工予定者による設計への技術提案などが期待できるほか、同方式と合わせ工種分割による発注も計画しており、この中で地元事業所活用なども推進する。2020年度に設計に着手する見通しで、設計費を予算計上した段階で設計者選定に向けた公募手続きを開始する。新庁舎への引っ越しは25年度ごろを想定している。
庁舎基本計画は三菱地所設計に委託して今年4月までに策定。市が5、6月に行った市民との意見交換の中で出た事業費、駐車場の在り方について意見を踏まえて内容を精査、事業費などを含め基本計画を再検討した。
新庁舎の駐車場に想定していた栄町第一庁舎は、引き続き庁舎として活用するものとし、新築する新庁舎(免震か耐震5〜6階建て)面積を基本計画で示した約1万3000平方bから約1万1000平方bに縮小。新庁舎工事費を59億円と試算し、旧館改修費等を含めた工事関連費も当初予定の94億円から83億円に見直した。保存する現本庁舎旧館改修は19億円で、当初計画から変更はない。
駐車場は、庁舎に近い謹教小学校舎跡地を活用することで平面駐車で100台、立体(2層)で130台以上のスペース確保が可能としている。
整備の財源は整備基金22億円と合併特例債など市債81億円を想定し、市の負担額を抑える。