東近江市が将来の市民生活の向上と地域経済の活性化等を目的に、名神高速道路「黒丸パーキングエリア」(以下、PA)にスマートインターチェンジの設置実現を目指し業務の推進を図る。
11月22日に発表し、29日に開会した市議会定例会に上程した今年度一般会計補正予算案に、インターチェンジ設置推進事業費として310万円の委託料を盛り込んだ。
同市は昨年度、設置検討・可能性調査業務を大日コンサルタント且賀事務所(大津市、本社/岐阜市)に発注し、現在、国・NEXCO等と協議を進めているが、より熟度を高めるとして追加業務を発注、取りまとめ、国の「準備段階調査(直轄調査)」実施箇所としての早期採択を求めていく考え。
黒丸PAは上下分離型で、東近江市蛇溝町1251に位置する。同PAに接続するインターチェンジの設置については、市街地にある八日市インターチェンジが「接続する国道421号は渋滞が多く十分に機能していない」として、過去に幾度となく地元経済界などから要望されてきた。
PA周辺には、京セラや日本パーカライジングなど国内有数の企業の工場が立地する工業団地や布引運動公園、びわこ学院大学などがあり、更に周辺には低・未利用地が残るため開発への起爆剤となって企業立地の促進、産業の活性化や観光振興への寄与が期待される。
また、布引運動公園は24年開催の滋賀国体の会場の一つに選定されており、更には災害時の救援物資集積拠点に指定されていることから、大規模な自然災害が予見される今、スピード感を持った取り組みが広域的にも期待され、市は可能なら24年開催の滋賀国体までの開通を目指して行く考えだ。
提供:滋賀産業新聞