川崎市は、大和ハウス工業(東京都千代田区)が設立した武蔵小杉特定目的会社(東京都中央区)が計画する「(仮称)西加瀬プロジェクト」について、条例に基づく環境影響評価方法書の縦覧を開始した。開発面積約10万平方bを対象に、物流倉庫や店舗など総延べ床面積約21万3200平方bの施設を整備する計画。指定開発行為の施行期間は2021年6月から24年9月を予定している。
同計画は、三菱ふそうトラック・バス第2工場跡地(川崎市中原区西加瀬5ノ1他)10万0266平方bに、プレキャスト・プレストレストコンクリート一部鉄骨造7階建て延べ約21万3200平方bの規模で、店舗やスポーツ施設を併設した物流倉庫を建設するもの。高さは約52b。建築面積には約4万7880平方bを充てる。
施設の用途は倉庫の他、店舗を2階フロアの西側の一部に配置。地域住民などが利用可能な施設とする。また、6階の屋上フロアには、屋上スポーツ広場や駐車場などを設置。7階フロアにスポーツ施設を設ける。
駐車場は約870台(大型車30台、小型車840台、屋上部540台含む)。駐輪場約550台。さらに、荷さばきトラックバース(約410台分)を整備する。
工期は全体で40カ月を予定。準備・仮設工事からスタートし、敷地内の土壌汚染対策工事と既存建物の解体工事を並行して進める。その後、整地や道路工事といった敷地内工事や施設の新築工事などを行う計画だ。
環境影響評価方法書の縦覧は20年1月10日まで。方法書の作成はオオバ東京支店(東京都千代田区)が担当した。
計画地の三菱ふそうトラック・バス第2工場跡地は、自動車生産工場と研究施設として使用していたが、17年1月に大和ハウス工業と売買契約を締結。東側に隣接する同社の第1工場敷地内に建設した新オフィス棟への生産ラインや開発部門の移管・集約完了後、今年3月に用地を引き渡した。
提供:建通新聞社