富山県建築文化賞協議会(齋田道男会長)は28日、第50回富山県建築文化賞の建築賞、建築功労賞を発表した。
建築賞は地域社会の発展に寄与し、かつ優秀な建築作品に対して功績をたたえるもの。今回は一般部門4点、住宅部門7点の計11点の応募があり、厳選な審査の結果、優秀賞2点、入選1点が表彰対象に決まった。
一方、建築功労賞では、長年にわたり富山の建築・まちづくりに貢献してきた建築職人4名の功労をたたえ、表彰することにした。
また、同協議会は、今年度で第50回の節目を迎え、表彰式に併せて記念式典を、1月24日14時から富山市の富山電気ビルで開く。同日16時からは、建築史・建築批評家で、東北大学大学院教授の五十嵐太郎氏による基調講演「東京建築の没落?地方の建築がおもしろい」、五十嵐氏と水野一郎氏(金沢工業大学教授、谷口吉郎・吉生記念金沢建築館館長)の対談も行われる。
受賞作品は次の通り(作品名、建築主、設計者、施工者―の順)。
【一般部門】
※優秀賞
▽道の駅雨晴 高岡市(高橋正樹市長) 創計画研究所 北栄商会・大栄建設JV
【住宅部門】
※優秀賞
▽里山の家 河上剛之、河上めぐみ氏 水野建築研究所 長岡建築
※入選
▽石籠の家 高畑裕一、高畑真理氏 濱田修建築研究所 大野創建
一方、建築功労賞の受賞者は次の方々(職種、氏名、年齢、現職、推薦者団体―の順)。
▽建築大工 城良則氏(68) 城建築代表 富山県建築組合連合会
▽左官工 山下省一氏(70) 山下左官代表 富山県左官事業協同組合
▽型枠大工 豊岡隆氏(67) エムビー建設職長 日本型枠工事業協会富山県支部
▽防水工 中野裕一氏(60) 小島工務店職長 富山県防水工事業協会