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西日本建設新聞社
2019/11/29

【熊本】1月にもECIを公告 荒尾市立有明医療センター

 荒尾市は、現地建替えに向け基本設計を進めていた市民病院(仮称・荒尾市立有明医療センター)の概要を公表した。追加工事や資材高騰等で工事費が約120億円となり、工期短縮や工事費減を目的に、ECI方式(設計時から施工者が参画して技術協力)の導入準備を始めた。
 ECIの選定方法は、公募型プロポザール方式に決定。年内に参加条件や実績、概要等を検討・確定させ、早ければ来年1月から2月に公告。同5月末までに業者を選び、6月からECIによる実施設計に着手したい考え。実施設計の履行期限は8カ月を予定している。
 基本計画時は、病院全棟の建替え、2022年6月開院予定だったが、ボーリング調査や建設地測量の結果で基礎杭の追加工事や掘削土量の増加が判明し、事業費の大幅増、工期延長となり、開院が1年9カ月遅れることとなった。設計変更で、耐震基準を満たす既存2棟(救急棟・放射線治療センター)の活用や、新病院棟の構造をS造からRC造への変更等で約15億円増までに抑え、工期約33カ月で基本設計を策定した。ECI導入で更に工事費縮減と工期短縮を図り、1日でも早い開院を目指す。
 新病院棟は、RC造(免震)地上5階・地下1階2万2045平方b(病床数274床(一般210床は全個室))。屋上にヘリポートを配置、棟内エレベータは6基を設置予定。新病院棟西側には医療ガス供給棟(RC造平屋)も新設する。
 総事業費は約147億円(設計・管理3・5、用地補償4・5、工事120、医療機器購入19)。

提供:西日本建設新聞社
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