県県土整備部道路環境課はトンネル、橋梁、横断歩道橋の各長寿命化修繕計画について、点検結果を基に見直しを行い、更新する。また、門型標識等について、新たに長寿命化修繕計画を年度内に策定し、来年度から事業に着手する。計画期間は2020〜23年度の4か年。策定業務は県単道路調査委託として、それぞれコンサルタントへ委託している。トンネル、橋梁、横断歩道橋の既存計画期間は16〜20年度となっている。
策定業務は、トンネル長寿命化修繕計画をダイヤコンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区新田町5―10)に予定価格903万円に対し750万円、橋梁長寿命化修繕計画を建設技術研究所(千葉事務所・千葉市中央区新町18―14)に予定価格と同額の933万円、横断歩道橋長寿命化修繕計画を京葉シビルエンジニアリング(千葉市中央区松波1―10―10)に同866万円に対し850万円、門型標識等を東和設計(船橋市西船4―30―5)に同877万円に対し840万円(いずれも消費税抜き)でそれぞれ委託した。
委託期間は、トンネルと橋梁、門型標識等が各150日間、横断歩道橋が130日間。
トンネルは県が管理する道路に設置されている136か所、橋梁は同2158橋、横断歩道橋は同105橋、門型標識等は同61か所が対象となる。
計画は、14〜18年度に実施した点検結果を基にまとめる。策定にあたっては、点検結果に基づき施設の損傷状況を把握・分析の上、概算工事費を算出。さらに、既存の計画があるものついては、データ等を基に修繕計画に取り込む。門型標識は、損傷状況の把握・分析後に管理方針を検討し、概算工事費を算出、計画を策定する。また、LCC(ライフサイクルコスト)の縮減を図るため、望ましい修繕時期および修繕工法について検討する。
県の管理するトンネルは、その大部分が高度経済成長期以降に整備され、補修が必要となっている。このため、損傷が出てから大規模な修繕を行う事後保全的な維持管理を行った場合、維持管理コストが非常に高くなることから、同計画を策定し、予防保全的な維持管理を実施。これにより、長寿命化によるコストの縮減と地域の道路網の安全性・信頼性の向上を図る。
橋梁、横断歩道橋についても、建設後50年以上を経過した施設が今後急速に増えるため、予防保全的維持管理により、コスト縮減と併せて地域の道路網の安全性と信頼性の向上を図る。