愛荘町は、20年度から3ヵ年計画で取り組む予定の町立愛知中学校校舎等大規模増改築工事について、12月補正で債務負担行為を設定、議会の承認を得て予算を確保し、新年早々から施工業者の選定作業に取り掛かり、早期の施工業者決定と、20年度の速やかな着工を目指して行く。
補正予算рノ、22年(令和4年)までの債務負担行為で設定した同事業の限度額は、29億0096万5千円(工事費、監理委託料他を含む)。
入札の執行時期については、年度内になるか4〜5月頃になるか、現時点では未定。入札方法は、同町の過去の事例から建築・電気設備・機械設備の3件分離で一般競争入札が予想される。
愛知中学校(愛荘町市779)の校舎等大規模増改築工事は、生徒数の推移予測で、24年度より35人編成の場合、2クラスが不足することに加え、98年(平成10年)に耐震工事は完了しているものの築後50年以上経過している施設があり、施設そのものの老朽化が進行。生徒の安全確保や学校での生活環境の担保、地域の避難施設としての確立等の必要性から、災害に耐えうる施設を構築することを目的に計画された。
現在の施設は、▽61年(昭和36年)建設の管理・普通教室校舎棟(RC造3階建、延2697・71平方b)、▽同年建設の屋内運動場棟B棟(武道場・特別活動室棟、S造1部2階建、延1208・92平方b)、▽89年(平成元年)建設の特別教室棟(RC造3階建、延1623・72平方b)、▽91年(平成3年)建設の屋内運動場A棟(S造一部2階建、延2038・08平方b)、▽08年(平成20年)建設の普通教室棟(中央棟、RC造3階建、延936・16平方b)―などからなる。
計画によると、築50年を超える管理・普通教室校舎棟、屋内運動場棟B棟(武道場・特別活動室棟)と特別教室棟は、新校舎棟建設後の解体を前提に、▽既存校舎棟の隣接地に新校舎棟(RC造4階建、延約4500平方b)を建設、▽既存屋内運動場棟B棟の除却後の同一敷地内に新武道場棟(S造2階建、延約1000平方b)を建設、▽屋内運動場A棟は改修して、また、普通教室棟(中央棟)はそのまま、新校舎棟と接続して継続使用する。
屋外運動場約1万8000平方b、プール約800平方b、外構(擁壁、フェンス、進入路等)、屋外トイレ、更衣・器具庫などについても、改修・修繕を行なう予定。
設計業務は、豊建築設計事務所(長浜市)が担当。
提供:滋賀産業新聞