神奈川県県土整備局がまとめたゼロ県債の工事箇所表によると、道路補修は県道26号(横須賀三崎)など45カ所を対象に工事や委託業務を実施。河川修繕は境川(相模原市緑区川尻他)の河床掘削工など16カ所を対象としている。この他、道路改良は国道134号(平塚市虹ケ浜〜唐ケ原)改良工など12カ所、急傾斜地崩壊対策は根岸町(横浜市磯子区東町)法面工など14カ所、公園整備は秦野戸川公園(秦野市堀山下他)施設保全工など4カ所とした。
ゼロ県債は11月補正予算で設定されるもの。県は他部局分も合わせた箇所総数を319カ所、債務負担行為設定限度額を77億2127万円としている。中小企業者にとって、端境期の仕事量を確保できること、年間事業量を平準化できるといったメリットを見込む。
事業費別箇所の概要は次の通り。
【道路橋りょう費】
◆道路補修費(45カ所)
県道26号は横須賀市衣笠町の250bと同市小矢部3丁目他の240bで舗装工を実施。国道134号(藤沢市片瀬海岸1丁目)や県道710号(神縄神山)の松田町神山などを含め、合計41カ所を舗装工の実施対象とした。委託は県道32号(藤沢鎌倉)の鎌倉市長谷3丁目他など4カ所。
◆交通安全施設等整備費(14カ所)
国道129号の神田歩道橋(平塚市田村4丁目〜6丁目)など8カ所を歩道橋塗装工とした。歩道補修工は県道46号(相模原茅ケ崎)の寒川町田端〜茅ケ崎市荻園など3カ所で実施する。
◆街路樹維持事業費(1カ所)
県道508号(厚木城山)の厚木市上依知他の委託を予定している。
◆道路改良費(12カ所)
県道26号(横須賀三崎)の横須賀市林5丁目や県道44号(伊勢原藤沢)の茅ケ崎市鶴が台など4カ所で改良工を行う。
◆街路整備費(4カ所)
西海岸線(三浦市三崎町小網代〜初声町下宮田)など、いずれも委託を予定している。
【河川海岸費】
◆河川修繕費(16カ所)
河床掘削工は境川の相模原市緑区川尻他と広田他の2カ所。委託は歌川(平塚市大島、伊勢原市小稲葉)や葛葉川(秦野市曽屋2丁目他)など9カ所とした。
◆水防情報基盤緊急整備事業費(2カ所)
酒匂川(小田原市東町5丁目)のカメラ改修、早川(箱根町仙石原)のテレメータ改修が対象。
◆河川改修事業費(8カ所)
小出川(寒川町大曲4丁目他)で管理用通路工を計画。葛川(二宮町中里他)など残る7カ所は委託箇所とした。
◆海岸補修費(2カ所)
三浦海岸(三浦市南下浦町上宮田〜菊名)と藤沢海岸(藤沢市片瀬海岸1丁目〜鵠沼海岸4丁目)で海浜整正工を実施する。
◆海岸高潮対策費(2カ所)
茅ケ崎海岸(茅ケ崎市白浜町〜菱沼海岸)と小田原海岸(小田原市国府津2丁目〜4丁目)で養浜工を計画している。
◆砂防林事業費(1カ所)
湘南海岸砂防林(藤沢市鵠沼海岸4丁目〜大磯町東町1丁目)で砂防林保護育成工を実施する。
【砂防費】
◆砂防施設改良費(1カ所)
大雄川(南足柄市大雄町)で転落防止柵工を行う予定。
◆急傾斜地施設改良費(1カ所)
対象は鎌倉市植木の法面工。
◆防災砂防事業費(3カ所)
高橋沢(伊勢原市日向)と中丸沢(清川村煤ケ谷)、玉川(小田原市早川)の委託が対象。
◆地すべり対策事業費(1カ所)
大沢(葉山町上山口)での委託を予定。
◆急傾斜地崩壊対策事業費(14カ所)
法面工は坂本町B(横須賀市坂本町2丁目)や根岸町(横浜市磯子区東町)など3カ所。委託は久木5丁目C(逗子市久木5丁目)など11カ所を対象とした。
【港湾費】
◆港湾補修費(1カ所)
大磯港(大磯町大磯)で施設補修工を行う。
【都市計画費】
◆公園整備費(4カ所)
秦野戸川公園や辻堂海浜公園(藤沢市辻堂西海岸3丁目)など4カ所で施設保全工事を実施。
提供:建通新聞社