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北陸工業新聞社
2019/11/28

【石川】新たな適地検討を提言へ/金沢市立病院建て替え/現在地は困難/「犀川から南側」で 

 金沢市の市立病院の今後あり方検討会が25日開かれ、提言書(案)の内容について協議した。この中で、市側は老朽化した病院の建て替えについて、現在地は高さ制限があるため困難とし、検討会では市南部地区などでの適地検討を提言書に盛り込む方向で調整することにした。
 金沢市立病院(平和町3丁目)は1989年に開業し、6階建ての本館など3棟で構成。現在地は15メートルの高さ制限があり、建て替えで現状の規模を維持することは難しい状況にある。
 提言書案には建設予定地について、「次期病院の適正規模を考慮したうえで、市の南部や南部近郊地区において新たな適地を検討してはどうか」と明記。建設スケジュールにも触れており、適地候補の検討も含めて来年度に基本構想を策定し、適地選定後はプロポーザル選考による設計を経て建設工事に着手。その上で「基本構想より概ね10年以内の完成を目指してはどうか」とした。
 このほか、次期病院は「犀川から南側」と「JR線から山側」における「一般の急性期病院」として安心できる医療サービスを提供するほか、移転の際には東館(99年竣工)を活用するなど外来診療の一部継続なども検討する。
 検討会は年度内に開く次回会合で提言書の内容を確定し、山野之義市長に提出する。

hokuriku