建通新聞社(東京)
2019/11/28
【東京】田町キャンパス土地活用事業
東京工業大学は、田町キャンパス(東京都港区芝浦17ノ1他)の敷地を活用した大学・産学官連携施設などの整備に向けて、公募型企画競争方式により民間事業者からの提案を募集する。参加表明と資格審査の受付期間は12月16〜27日。単独またはグループでの応募が可能。提案書を2020年5月18日〜6月8日に受け付け、事業予定者を同年8月に選定する。25年の着工、29年の供用開始を予定している。田町駅に近接する立地を生かした国際的な産業・研究拠点の形成を目指す。
応募者の代表企業には、都市再生特別地区の都市計画提案者(それに準じる者も可)▽10万平方b以上の市街地再開発事業の施行者―のいずれかの実績を求める。
施設整備を元請けとして請け負う建設企業には、1棟の延べ床面積が10万平方b以上で高さ100b以上の建物を過去10年間に施工した実績を求める。建設企業の応募グループへの参加は必須ではないが、要件を満たす企業をあらかじめ特定し、着工前に同大学の承認を受ける必要がある。
田町キャンパスは面積2万2678平方b。容積率は500%または400%。建ぺい率は80%または60%。
キャンパスの敷地は東工大が所有。定期借地により貸し付けを受けた事業者が、大学施設とともに、提案に基づく民間施設を建設する。
田町キャンパスに近接する、面積544平方bの職員宿舎跡地(港区芝浦3ノ18ノ2)も整備事業の対象となる。大学施設の他、民間施設の整備も認める。完成後は敷地・建物ともに東工大が所有する。
田町キャンパスでは現在、東工大付属高校が立地している。25年8月までに高校の移転を完了し、事業者と定期借地権契約を締結。その後に既存施設を除却し、新施設の整備に着手する。