東部沿岸土砂管理連絡調整会議(事務局・県河川課)が25日、県庁で開かれ、関係者が陸上海岸から長和瀬漁港にかけて実施されている「サンドリサイクル」の効果を検証した。
岩美海岸の陸上地区は18年度、東漁港などの土砂1万2000立方bを掘削して陸上海岸に投入。海岸線の防護に必要な浜幅25bをほぼ維持できていたが、東浜海水浴場の一部に汀線の後退がみられた。
浦富地区では海水浴シーズンに、海浜のレクリエーション利用に適しているとされる浜幅40bを局所的に満たしていないカ所があった。また、鳥取砂丘の前面も東側の一部区間に汀線の後退傾向が観測された。
全般に浜幅はおおむね確保されているものの、会議では狭くなっているカ所を注視し引き続きサンドリサイクルの実施を決めた。
このほか、15年度から陸上地区で試験施工されている浜崖後退抑止工・「サンドパック」の状況が報告された。昨年の冬季風浪後、浜崖の後退は抑制されており、20年度から本工事を施工する。また、18年度から試験工事中の浦富地区でもサンドパックに効果が認められた。
日刊建設工業新聞